敬老の日を迎えて思うこと

2019年9月16日

こんにちは。
こめまるです。
今年の敬老の日は、9月16日(月祝)です。
敬老の日は、2003年から9月の第3月曜日になりました。
それまでは9月15日でしたので、僕にはまだその感覚が残っています。
敬老の日は、1966年(昭和41年)に、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨として制定された国民の祝日です。
この祝日の制定に関してはなんの文句もありません。
当時の平均余命を見てみると、現在の僕の年齢62歳では余命は15年ほどでした。
でも現在の余命は20年以上に伸びています。
今日は、敬老の日を迎えるにあたって、60歳からの生き方を考えたいと思います。

驚き!むかしの年齢設定

現在「人生100年時代」なんて、ゴロがいいからか簡単に言われています。
誰が言いだしたのか知りませんが、賢明な方は、聞き流してよいと思います。つまりこの言葉を積極的に使う人種は、保険や金融商品を売ろうとしている人が多いと感じるからです。
現在62歳の僕は人生70年と思っています。これは40代の頃からあまり変わりません。なぜなら自分の体力、健康状態をチェックすれば、好きなことが出来る年齢は、せいぜい70歳位だと思うからです。
実際、ついこの間まで人生80年時代って言っていたような気がするし、僕が子供の頃は、まだ「人生50年」と言われていました。
僕の祖父は、僕が生まれた時は、まだ50代前半でしたが、働いている姿を見たことがありません。いつも和服を着て、尺八を吹いたり、鈴虫を育てたり、息子(僕の叔父)の友人たちと囲碁をうったりと粋に暮らしていました。

1946年(昭和21年)に初めて新聞連載が始まった「サザエさん」。サザエさんの父親、波平さんの年齢設定は54歳でした。
また、深沢七郎の小説「楢山節考」は、甲州の山奥の村で、昔の姥捨て山の風習を描いたものですが、息子に背負われて山に捨てられに行く老婆は、69歳でした。
それを考えるとむしろ現代は、長く生きなければならない大変さが、本人にも周囲の家族にも重くのしかかるように思います。

老後は続くよいつまでも

以前テレビの番組で、東京の巣鴨に集まっているご老人たちにインタビューをしていました。ほとんどの方が70代以上の方でしたが、みなさん一様に老後が心配と言われていました。
また、きんさんぎんさんは100歳を過ぎても元気なお姿をメディアに見せていましたが、ある記者の「稼いだお金はどうしますか?」という質問に「老後のために貯金」と答えたそうです。
僕は、これはきんさんぎんさんの周りを楽しませるジョークだったと思います。
チャーミングなお二人が言うとカラッとして、微笑ましく感じました。

また、老後を心配するのは、ご年配の方だけではありません。
僕がサラリーマン時代の数年前、同僚のひと回り年下の女性と雑談していたら「老後が不安なので、いまファイナンシャルプランナーにいろいろ相談しているんです。こめまるさん、老後が不安じゃないですか?」というので驚いた記憶があります。
なぜなら当時彼女はまだ40代半ばで、定年まであと2、3年しかない僕の方が諭されたからです。
つまり誰でも40歳を過ぎる頃から、漠然と老後が不安になるのです。老後は続くよいつまでもと人生の最期まで続くのです。

老後不安をなくす方法、それは勤老

大江英樹氏の受け売りですが、老後の不安をなくす方法は、働き続けることです。
僕はこのコラムで勤老と名付けました。
でも、働き続けるというと、もういい加減にのんびりしたいと思う人も多いでしょう。
働き続けるとは、何も会社勤めなどの雇われる生き方をしてください、というのではありません。
自分のペースで出来る自営やアルバイトで働くということです。
現在の僕はそれを実践しています。でもまだ収入は10万円ほどしかありません。これでは家賃も払えません。
赤字分は、退職金を少しづつ使っています。
ただ、1年後からは年金の特別受給が始まります。それで多少救われます。
年金と合わせて生活できる収入を自営やアルバイトで稼げばよいのです。
サラーリマン生活を送っていた人は、しがらみにまみれた再雇用を続けるよりも思い切って自営をやればよいというのが僕の意見です。
それで足りなければアルバイトです。

自営なら働く年齢制限がありません。また最近では、70歳を過ぎてもアルバイトやパートができる職場が増えています。大手ファミリーレストラン、量販店などがそうです。
僕も現在大手量販店で家具を販売していますが、一番販売している人は70代男性です。
老後不安をなくす方法は、勤老に徹していつまでも働く楽しみを持つことです。
大事なのは楽しく働くことです。僕はそれを実践をしています。

最後に

日本は、大変な時期に差し掛かっています。有史以来の高齢社会のことです。
2017年の統計では、65歳以上の人口は、3,515万2千人で全人口に占める割合が27.7%でした。
つまり4人に1人以上が65歳以上の高齢者です。
もう特別扱いでもやっかいものでもありません。
一つの勢力と言っていいくらいですが、世代間で対立するのはよくありません。
世代間で共存共栄することが一番大事だと思います。
最後に、敬老の日の意義を僕は次の様に考えます。
高齢者は、若い世代に対してその能力や若さに対して敬意払い、一方若い世代は、高齢者に人生の先輩への敬意を持つことが大事だと、考える日にすれば良いと思います。

この記事のライター

こめまる

1957年9月、富山県生まれ、'82年早稲田大学を卒業後、都内の企業に入社。
2017年9月、同社を定年退職し、そのまま再雇用制度を利用し、継続勤務中。
現在、横浜市のアパートに妻、娘2名、猫3匹と同居。
定年後も体が続く限り働くことをモットーとし、働くことは、健康を維持し、生きがいを感じ、生活費を得る良い手段と考え、日々フルタイムで働いています。
趣味はクラシック音楽を聴くこと。現在LP、CD合わせて1000枚以上所有。聴かずに死ねるかとマニアックな名盤、珍盤を日々集め、聴きまくっています。

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