世界共通通貨になるか? Facebook発 仮想通貨リブラ

2020年2月17日

bitcoinに代表される仮想通貨、実際に流通するよりは投機的な値上がりがよく報道されています。
仮想通貨より電子マネーやキャッシュレスの方が一般的に利用されていますよね。
しかし、Facebookが今年運用開始する仮想通貨Libraは世界共通通貨を目指す仮想通貨として世界で広く流通されるのではないかと今話題になっています。
今までの仮想通貨との違いやLibraとはどんなものなのか、解説いたします。

価格を安定させ安心して使えるLibra


現在仮想通貨は世界で1500種類とも言われていますが、日本で取引できるのはわずかにその中の21種類のみとなります。
しかしこの仮想通貨が一般に流通しているのか?といえばまだまだという認識です。
何故仮想通貨の流通が限定的なのか?
これはbitcoinを始めとする仮想通貨の価格が不安定なことが原因でしょう。
法定通貨に見られるような安定性が無いためと考えられます。
これらbitcoinに対して、今回ご紹介しているこのLibraは広く普及させることを目的として作られた仮想通貨です。
通貨として普及させるのであれば、安定した価格や各国の法定通貨に対しての対価交換が必要になります。
例として1Libra=1ドルという対価交換ができる仮想通貨を「ステープルコイン」と呼んでいます。
ステープルコインとはドルやユーロなど各国の法定通貨に対して安定的な対価として用いられる仮想通貨のことです。
Facebookが提供しようとしているLibraはこのステープルコインにあたります。
利用方法も政府発行のIDを取得し利用者を登録し明確化するというルールがあり、これは安心してLibraを利用してもらおうというFacebookの意図があるためです。

Libraで個人間の送金が自由になる


法定通貨に対価交換できる仮想通貨であるLibraの利用シーンはどんなものがあるでしょうか?
具体的な利用方法をお伝えしますと、海外へ留学しているお子さんへの仕送りをFacebookのLibraで送金するなど利用法は多岐にわたることと思います。
Facebookの利用者は現在世界で23億人、このFacebook利用者間での送金ができるのがこのLibraです。
銀行にとっては脅威となります、今まで行ってきた個人間の送金振り込み手数料収入が無くなってしまうからです。
またLibraは個人間送金だけなく、現在日本で多く利用されているpay pay のような商品やサービスの支払いにつてもQRコードを利用してこのLibraが利用できるようにする予定です。
そのためのアプリ開発もすでに着手されています。

Libraは普及するか?


日本での知名度はまだ低いLibraですが、海外メディアではこのLibraが世界共通通貨になるのではという報道が多数あります。
各国の金融機関や政府の金融担当者の対応としては、まだ法定通貨に代替えできるものではないという意見が多数ですが実際普及していけば各国の政府も変わってくるでしょう。
ちなみに日本政府としては衆議院に以下の質問書が提出されました。
Facebookなどが提唱するブロックチェーンベースのデジタル通貨「Libra(リブラ)」とそれらに関連する金融・経済政策に関する質問主意書
提出者 中谷一馬
“世界には銀行口座を持たない成人が約十七億人いると言われているが、リブラの構想では、銀行口座を持たなくても個人がデジタル・ウォレット(デジタル通貨の財布)で簡単に資産の保管・管理を行うことができる上に、安価に送金や決済を行うことが可能となる。”
参考:衆議院「上記質問主意書」より引用
Libraがいかに注目されているかがわかります。

まとめ

Facebookが仕掛ける仮想通貨Libra、規模が大きく今までの仮想通貨とは違い決済通貨としてドルや円またはユーロに代わり決済に利用する利便性が認められれば一気に広がる可能性があります。
1ドルが日本円でいくらになるというレートなど関係なくなる時代が来るのでしょうか?
Libraの動向に注目です。
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この記事のライター

宮田よし恵

アパート経営10年の実績を活かし、不動産投資・起業・銀行など主にお金と投資について執筆多数。今後は、母を介護をしている経験からシニアと住宅・お金の問題に対しても発信していきたいです。

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