
働くことは、とても大切なことです。何よりも稼ぐことができます。そして仕事をする中でお金以外に得られることがたくさんあります。自分の能力を発揮する、人のため社会のために役立っているという達成感、成長することを実感できるのは、仕事のなかにたくさん秘められています。仕事を通して自己実現を図ることは多くの方が実行している、または目指していることです。
働き方改革の流れが少しずつですが浸透し始めています。土台には、日本の職場の構造が大きく変わったことがあります。この10年のなかで、終身雇用は崩れて、今度は正社員の位置づけ、意義が変わっていくのだろうと予測されています。選択肢が多く、迷いの時代に入っています。
変化していく社会の中で、自分はどうやって生きていくのか。「自分らしい働き方へシフトしよう。毎日会社に行って、つまらない仕事をして、誰かの言いなりになって、これでは自分らしさは生かされていない、だから自分の思い通りに仕事をしよう」 こんな風に考えている方も多くなっているように感じています。
そして、甘いささやきを投げかける「自分らしく仕事をする方法」を指南するところの門を叩いて、「あなたならできる」と言われて、高いレッスン代を投じて、卒業してはみたものの軌道に乗せるどころか集客できないでいる。そこで他の「確実に稼ぐ自分らしい仕事」を教えるところを探して、指示を仰ぐためにさらに高いレッスン代を払う。そして高いレッスン代と引き換えに得られたメソッドで、仕事をしていこうとする。その人は言います。「こんなに払ったのだから、元を取らないといけない」。
こんな例はほかにもあります。年収1,000万円を超える会社員が、「フリーランスでこんなに稼ぐことができる」と発信する有名ブロガーにのめり込んで、会社を辞めて、その後ユーチューバーを目指す、他にいろいろ方向を変えてみるも、彼が目指す成功の姿にはならないでいる。
誰かの言うことに盲目になるほどのめり込んでいくこと自体が、自分らしさから外れているのかもしれないな、と感じています。何をやりたいのか、報酬がなくても続けていきたいことはなにか。それが自分の軸なのだと思います。自分の中にあるものなので、誰かに教わることではないでしょう。「あなたならできる、一緒にやりましょう、成功しましょう、自分らしく生きて自由になりましょう」は、聞こえが良くて吸い寄せられる言葉で、危険です。だれかがその世界には連れて行ってはくれません。他力本願でいる以上は、うまくいかないのではないかと思います。
私は企業に勤めていましたが辞めて、今は自分で仕事をしています。自分がやりたいことを自分のできる力を発揮して仕事に向かうことができている、と思っています。もちろんまだまだ途中ですから、精進してこれから成長していきたいと思っています。
もしも起業をして自分らしく仕事をしたいと思っているならば、次のことをしてみるといいと思います。
自分の棚卸
自分史を書くのです。生まれて記憶のあるころから、幼少期、小学校、中学校、と項目を分けながら、記憶に残っていること、学校での出来事や友人との話とか、習い事や部活のことも印象に残っていることを書いていく。文字数は一万文字くらいを目安に書いていく。そして、それを読み返していくと、自分が好きなこと、得意なこと、いやだと感じることが書いてあります。何をすることでわくわくしたのかなど、大人になってしばらく忘れていたものが浮き出てくるかもしれません。
他人に聞いてみる
周りのひと10人(少なくとも5人)に、自分の強みを聞いてみるのです。上司、部下、同期、小学校の友人、大学の友人、趣味の友人、先生など、関係性がバラバラになるように選定すること。そしてある程度の時間を共有した人が良いと思います。
この2つの方法は、自分が起業するにあたり下準備として実践したことの中で、やって良かったと思うことです。1つ目では自分の考えがまとまったこと、2つ目では人が評価してくれる点が共通していて、自分ではそこが強みだと意識していない点だったこと。結局、自分の今までの半生で経験してきたものの中にしか、やりたいことなんてありません。サーファーになりたいのに、海に行ったことのない人はいないのです。
尊敬する人、目指す人がいるといいですし、先に自分の道を進む相談できる方がいるといいですし、失敗談も正直に話せる仲間がいるほうがいいと思います。でも、どうかシンデレラストーリーを夢見て追いかける「自分らしさジプシー」にならないようにしてください。
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