
50代になると、今までのやり方に対して、ついこだわりがちです。さまざまな制約がある中で、新しいことを取り入れつつ、現状をどう楽しんでいけばよいのか、とまどうことが多くあるかもしれません。50代を楽しんでいくためには、自分らしくないことをする61のコツがあるのだとか。中谷彰宏著『50代がもっともっと楽しくなる方法』 より、50代で新たな自分を発見して、楽しんでいく方法をご紹介します。
年下の先生から学べる人は成長する
30代のころは、先生は年上でした。50代になると、30代とか40代、ひょっとしたら自分の子どもくらいの歳でも凄い人はたくさんいます。年下の凄い人から学んでいかないと、損です。〜中略〜 50代で楽しめない人は、年下から学ぶことに抵抗があります。<32ページより引用>
50代を楽しむためには、61の方法があると著者はいいます。その中に、「年下の先生を持とう。」というものがあるのだとか。たしかに、20代や30代前半くらいまでは、教えてくれる人や立場がある人というものは、皆、年上でした。
しかし、50代になると、年下の上司、または年下でも自分より知識を多く持った人が多く登場します。年下であっても、あることに打ち込んできて、専門性を持った人は、まわりにたくさんいるものです。そういう人たちから学んでいこうという姿勢を持てるかどうかが、楽しい50代にしていくコツであるといえるでしょう。
たとえば、何かを学びにいったスクールの先生がものすごく若い人だった場合、その先生から間違いを指摘されることがあります。そうしたときに、「なぜ年下に習わなければならないの? 」というジレンマに陥ってしまったら、そこで自身の成長は止まってしまうでしょう。習うとは、先生が知識を習得してきたプロセスをリスペクトしていくことだと著者はいいます。周りの人全員を先生だと思える人と、年上しか先生だと思えない人とでは、楽しい50代になるかどうかが大きく変わってきそうです。
自分らしくないことをして新しい自分を発見
50代になって年相応でないこと、さらには自分らしくないことをすることによって、新たな自分を発見できます。「なんで今までこれをしなかったんだろう」という第2の人生が始まるのです。〜中略〜 いくつになっても楽しむためには、攻めの姿勢が必要です。<90~91ページより引用>
30代は自分探しのときなどと、巷ではよくいわれています。ところが、50代になると、自分らしさにこだわってしまうものだと著者はいいます。50代は、世間からも年齢による落ち着きをもとめられる一面があります。
しかし、いつも同じで冒険がまったくない生き方はつまらないものです。いくつになっても人生を楽しむためには、攻めの姿勢が必要であると著者はいいます。攻めるとは、具体的にいえば「自分らしくないことをする」ことであるのだとか。
たとえば、買い物でいえば、いつもの自分らしいものと自分らしくないものの両方を買えば、その人のバリエーションが一気に広がります。自身のポテンシャルを引き出すためには、いつもとは逆の選択をしたときであるといえるでしょう。
50代になっても、まったく手つかずでいる食わず嫌いの世界がいろいろとあるものですが、その世界に気づかないまま死んでいくのは怖いことだと著者はいいます。攻めの姿勢でさまざまなことにチャレンジしていくことで、50代は新しい世界を知ることができそうです。
体験を買って豊かな人生を得る
50代になると「老後のことが心配だから貯金している」という人が多いものです。貯金しているということは、体験をガマンしていることであると著者はいいます。貯金はなくても体験をたくさんしている人は面白い人になり、人生が豊かに。「あなたの話を聞きたい」とみんなが集まりだすのだとか。老後の貯金は必要なものですが、節約に固執して体験をおろそかにしてはいけないようです。
豊かな50代、そして老後を過ごすためにも、新しい体験に向けてチャレンジし続けたいものですね。
タイトル:50代がもっともっと楽しくなる方法
著者:中谷彰宏
発行:リベラル社
定価:1,404円(税込)