
人から人へ、人から会社へ、会社から人へ、会社から会社へ、国から国へ、お金は世界中を駆け巡っています。お金は人の動きのようなものです。
お金が生きている世界には、5つの島が浮かんでいると考えてください。
「株」「債券」「不動産」「商品」「為替」という5つの島(市場)です。
このうち、「株」「債券」「不動産」「商品」は、国や経済圏という城壁に囲まれていて、行き来するには「為替」という関所となる島を経由しなければいけません。
5つの島はそれぞれ環境が異なり、天気が悪くなったり、好天が続いたりします。
悪天候が続く島からは、別の島に移り住もうと、多くのお金が逃げていきます。すると、お金に逃げられた島は景気が悪くなり、島の価値が低下します。
反対に、天候に恵まれている島には、お金がたくさん集まってきて、景気が良くなります。
お金は5つの島を移動し続ける
お金は1つの島にとどまることはなく、常に船に乗って、島と島との間を移動し続けています。同じ海の中で移動することも、為替という島(関所)を通って別の海へ行くこともあります。
知識や経験、お金の教養を使って天気を予測することで、人よりも先んじて景気の良い島に行くことが、資産運用のカギとなります。
景気が良くなってからしばらく時間が経ってしまった島に行っても、恩恵を受けようとするライバルがすでにたくさん集結しているからです。
資産運用とは、この5つの島のことを知り、天気の良い島・天気が良くなりそうな島を探すことなのです。
知識は量ではなく、正しい方向性で身につけよう
やみくもに勉強しても、身につくことはたかがしれています。時間の足りない社会人ならば、勉強の質にも気を配りましょう。