新常識!経済新聞から「上がる株」を見つける方法

2017年11月27日

経済新聞の記事で株価が変わるって本当?

先月、10月14日(土)日経新聞朝刊の1面のトップ記事に「ソフトバンク」の記事が大きく載りました。
タイトルは「ソフトバンク子会社スプリント、米携帯3位と統合へ、独社と大筋合意」
みなさんここから何を連想しますか?「ソフトバンクの子会社が経営統合するのかな?最近経営統合する会社って多いよな〜」ただそれだけでしょうか?
わたしは、瞬時に「あ、月曜日ソフトバンクの株あがるな〜。」そう思いました。
日経新聞には企業の動きを中心に書かれているページがたくさんあります。例えば、「企業総合面」、「企業面」、「投資情報面」などです。
企業が新しいことにチャレンジする時、新商品の紹介、どこに新しい工場をつくるとか、海外展開をする時、業績の結果など。もちろん何かの悪いことをしたときなども……。もしこれらの企業が株式市場に上場していれば即座にその企業の株価に影響します。つまり、日経新聞に載ると株価が変わるということです。
今までの経験では、この話をすると「え〜そうなの?」……という反応をする方が非常に多いように思います。でも実は日々の日経新聞に掲載される記事に反応して株価は結構上がり下がりしているのです。
案の定、10月16日(月)のソフトバンクの株価の反応は「寄付」ではすぐ値がつかず、数分遅れくらいで値がつきました。しかも200円以上高。今回は誰もが知っている「9984 ソフトバンク」の記事を紹介しましたが、日々の記事のなかにも株価上昇のヒントがたくさん隠されています。

決算がでるまでの記事はポイントが高い!!

それが一番堅調にあらわれるのが、決算発表なのではないかと思います。
日経新聞を読んでいていつも思うのは、「儲かっていない会社の株価は上がらない」ということです。プロ野球や選挙などでよく「結果が全て」と言われているのと似ています。
記事の中でも一番反応しやすいのは、「業績予想報道」です。これは、通常決算発表の数日前に掲載されることが多いのですが、ここに良い数字がでてくると概ねその日の株価は上がります。
一般的にはここから決算までは上がり続けることも多く、実際に決算の結果がでて予想通りの結果となったとしても「材料出尽くし」いうことで、下がってしまうことも多々あります。ですので「いつ売るか?」の見極めが中々難しいです。
そこで、わたしは毎回、パターンの研究をしています。これははまると結構、面白いです。

毎回の決算発表をパターン化してみよう

つまり、その決算期の傾向を知ること。決算の多い時期のおおよその流れを知るのです。
・全体的に好決算のところが多いか少ないか?
・予想報道がでてから、決算発表までの流れ
・実際に好業績でも予想報道通りなら発表後に売られる傾向が強いかどうか?
・好業績なら理論的には上がるはずなのに下がる株の傾向

このパターンを毎回研究していくと次回の決算のヒントになります。そして、押し目も拾いやすくなります。
また、毎回の決算の集中する時期のトップバッターにも気を配っています。その時の日経平均株価の地合にも多少左右されますが、トップバッターの企業の業績がよいと、全体的にはずみがつくように思います。
実際にトップバッターで注目されている企業の決算はどうだったか?最近なら、「6506 安川電機」あたりがよく注目されます。この企業は第1四半期も好業績だったので第22四半期がどうなるかはおおよそ検討がついていました。決算発表後も記事として大きくとらえられていました。その後のサプライズがなかったのが少々残念でしたが……。
当然、決算を迎える企業の中には自分が買っている銘柄とそうでない銘柄に分かれます。持っていないないしは買う予定のない銘柄でも市場で注目をあびている銘柄に関しては傾向を知っているといざという時にすぐに判断ができます。世間一般で注目を浴びている銘柄は国内機関投資家や海外の投資家なども注目しているからです。
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経済新聞をこれから読みたい方へ

そうはってもまだ日経新聞を読んだことがない方、まだまだ読み始めたばかりの方は、いきなり業績記事を読むのはちょっと難しいと思われた方も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫です。まずは、日経新聞を手にとってみてください。毎日、1面右上の記事だけでよいので、どんな記事が多いか注目してみてください。
何度も出てくるキーワードや企業はありませんか?キーワードなら「人手不足」、「働き方改革」、「AI」、「ビットコイン」「値上げ」など。
企業ならどんな業種が多いでしょうか?そして、どんな業種が儲かっていそうでしょうか?
自分でピンとくるものを、まずは見つけてみてください。慣れてきたら、それに関連することをやっている企業の記事を他の面から見つけてみましょう。
日経新聞は電子版の記事も含むと1日に約900本の記事を載せています。いまご紹介した1面右上の記事は毎日配信されている900本の中から選ばれたトップ中のトップ記事と呼ばれているものです。
ここによく載る記事の重要性やキーワードに注目しておけば、それに関連することをやっている企業は将来の業績アップにもつながります。そこから、「お宝銘柄」が発掘できるかもしれません。

この記事のライター

安田恵子

ファイナンシャルアカデミー認定講師。「経済入門スクール」「経済新聞の読み方スクール」で教壇に立つ。ファイナンシャルプランナー・マネーマネジメントコーチ・ヘルスフードカウンセラー。「食と健康とマネーを兼ね備えたライフプランニング」が得意。大手保険会社の法人営業、英会話学校でのマネージメント業務を経て現職。経済新聞購読歴20年超。いつも経済や金融、経済新聞を好きになってもらいたいと真剣に考え、自らの経験からビジネス、プライベート、資産運用など多方面に活かせる方法を伝えたいと思って講演している。自身も個人投資家であり、経済新聞の中から上がる株を見つけるが好き。趣味はスポーツとスポーツ観戦。

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