新築一戸建てのマイホームの夢、みんなの憧れですよね。しかし、建てた後は30年か35年ローンという長い返済がまっています。
でも、中古物件でリフォームするなら予算はグッとお安くなります。今回は、空き家対策の一環として国や地方自治体が強く進める中古物件『スムストック住宅』についてのご案内です。
いま、住宅購入をご検討の方、ぜひご参考になさってください。
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『ストック住宅』ってどんなもの?
ストック住宅ってはじめて聞く言葉かもしれません。一言で言えば、中古住宅のことです。全国にある中古住宅は820万戸ですが、現在一戸建て購入意欲のある人達に築年数の浅い中古住宅に注目が集まっています。
立地条件や間取りにもよりますが、新築から3年から5年すぎたストック住宅は新築時の購入価格より2割程度値下がりするのが多くみられます。
一戸建て4,000万としての2割減なら値下がり価格は800万となり、大きな価格差がでてきますよね。
この中古住宅で希望に合った住宅を見つけて、必要であればリフォームして住むというライフスタイルが徐々増えてきています。そのメリット・デメリットはどんなものなのでしょうか?
『ストック住宅』のメリット・デメリット
ストック住宅を購入して良かった点と悪かった点を、平成22年の国土交通省の資料からその動向をみてみましょう。
ストック住宅を購入したメリット
・価格が安い
・同じ予算で新築よりもグレードアップした住宅を購入できた
・自分の好みに合わせてリフォームできる
ストック住宅を購入したデメリット
・リフォームやメンテナンスに費用がかかった
・住宅設備が古い
・断熱性能が良くない
このような意見があります。
出典:国土交通省『中古住宅流通、リフォーム市場の現状』
この中古・ストック住宅のメリット・デメリットをまとめると、「価格が安い」「予定していた資金でよりより住宅が購入できる」というメリットがある反面、新築とは違い「自分の好みにするにはある程度リフォームなどお金をかける必要がある」という意見にまとまるでしょうか。
「やはり、新築と違い自分好みの住宅にするにはお金がかかる」こんなお考えを持った方もいることでしょう。
しかし、全国にある空き屋を市場に流通させる為に国・地方自治体が補助金をだしてその解決策に動き出しました。この補助金を利用すれば、かなりお得に中古・ストック住宅が購入できるのです。
国や地方自治体が補助金をだすワケ
先にご案内したとおり、全国の空き屋は820万戸になり、今後更に増える見込みです。災害や防犯上の観点から国や地方自治体はこの空き屋をなんとか市場に流通させて、住んで欲しいというのが本音です。そのために多くの補助金を用意しています。
例えば……『すまい給付金』。中古住宅購入時に利用でき収入などの規定はあるが10万円から最大50万円(消費税10%の場合)の補助金がでます。
また、お住まいの各都道府県や自治体によりリフォームについても多くの補助金があります。
参考:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会『地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト』
一例として、埼玉県では子供2人家庭などが中古住宅購入の補助金として最大50万円という補助金を用意されています。
参考:埼玉県庁『平成29年度多子世帯向け住宅取得等支援事業のご案内』
また、各地方自治体は『空き屋バンク』また転入者向けに安い家賃で賃貸住宅の斡旋も行っているのです。「毎月の家賃の数分の1は、必要な住宅ローンや家賃など、利用出来る補助金があればぜひ使って空き屋を一つでも無くしたい。」これが国や地方自治体の狙いです。
『スムストック住宅』を選ぶという選択肢
ストック住宅とは中古住宅ということを、お伝えしました。多くのストック住宅の中から優良な中古住宅を選ぶ一つの指針として『スムストック住宅』という選択肢も有りです。
このスムストック住宅とは国内大手ハウスメーカー10社が協賛して、
①住宅履歴
②長期点検・メンテナンス
③耐震性能
これら3点の一定基準をクリアした住宅を『スムストック住宅』と呼んでいます。中古住宅の中でも優良物件と考えて良いでしょう。
参考:優良ストック住宅推進協議会『スムストック』
こちらで全国の優良中古物件『スムストック住宅』が検索できます。かなりお値打ちな住宅も多いです。
くわえて補助金を利用して、耐震性能もある安心な住宅を購入することができますよ。
まとめ
現在の住宅市場は、少子高齢化に向けて少しずつ縮小の傾向にあります。高齢者はメンテナンス不要な介護付き住宅へ移行して、街のあちこちに空き屋が増えていきます。その空き屋の中でも優良中古物件を選んで住むという選択肢が広がっています。
補助金などを上手に利用して、貴方らしいお住まいを見つけましょう。