
雑誌やメディアで目にするイタリアのマダムは、自由闊達でいつもおしゃれ。日本人である私たちも、もっと美しく、自分らしい生き方を模索していきたいものです。
これまで生きてきた経験を大切にしながら、新しく自分らしいスタイルを作り上げていくためにはどうしたら良いのでしょうか。
パトゥリーツィア・ヴァレット著『イタリアのマダムが教える 50歳、美しく生きる方法』 より、内面と外面の両方を見つめ直すための方法をご紹介します。
自分らしい今のスタイルを作る
スタイルとはときにとっつきにくく感じられることもあります。たとえるならスタイルは匠の本質、外見はひよっこのうわべ。スタイルは自分自身のなかにずっしりと根をおろしたもので、何にも左右されず、自分自身らしさを常に反映したものです。スタイルをもった人を特徴づけるのは、欠点と思われかねないほどの個性なのです。
<17~18ページより引用>
トリノ在住で、多くのエッセイや小説を執筆している著者。本著は50代の女性が自分らしく生きいくためにしていくといいポイントが書かれています。
これまで時代を築いてきたように、後の世代のために、今を素敵に生きて行くことの大事さについても言及しています。
年齢に関するタブーは確かに存在している。しかし年齢を重ねることは、一つの価値であるということ。体が変化するのであれば、自然のこととして受け入れ、一方で自分らしくいられるスタイルを新たに見直し、作っていくことが大事なようです。
そのためには、年齢に合わせてクローゼットを整理することも視野に入れていく。シンプルに、必要か不必要かで整理していくと良いのだとか。
新しい服を買うのだとしたら、クオリティ、色(似合う色であるかどうか)、そして衝動買いではないのかどうかということをチェック。自分のスタイルを今一度見直して、50代としての今のスタイルを確立していく。
外見を飾り、磨くだけではない本質的なスタイルを見つけ直すことが50代を美しく過ごしていくポイントであるといえそうです。
脳と体を動かして常にボジティブに
私たちは新しい道を切りひらく存在。次の世代が注目すべき模範。長い人生を無駄にしないよう、生命力にあふれていつまでも生きていきましょう。そのためには体はもちろん、脳も健康でなければ!
<139ページより引用>
マイナスの気持ちが沸き起こるのも人生であると著者はいいます。
50歳になるまでの間に積んできた経験は、他の人から見ればたいしたものではなかったとしても、自分にとっては宝物。そこには、きっとさまざまな問題に関する解決策がうまっているはずであるといいます。
更年期障害が始まると脳は衰えを見せ始めると著者はいいます。物忘れがひどくなり、場合によっては突然うつ病になることもあるのだとか。
そんなときには、まず信じることであると著者はいいます。
不具合は一過性のもので、正確にまた動くようになるのだと信じる。脳には柔軟性と適応性、そして再組織する力があるから、ボジテイブなことを考えて脳のスイッチを自分で入れてあげることが大事なようです。
ポジティブなことを考えることは、脳をベストな状態に保ってあげるためのメンテナンス。脳に良い影響を与え、人生のクオリティをあげることに繋がるのだといいます。
そして、考え方だけではなく、体をポジティブに動かすことも重要なのだとか。ヨガやピラティス、太極拳やエアロビクスといった種類の運動を、生活に取り入れていく。
過去の経験を大切に、そして未来に向けて脳と体をボジティブに動かしていくことが、後進に良い手本を見せていく新たな生き方になっていくようです。
人生の節目は大胆不敵に
人生の節目を迎えて、大胆不敵に新しい仕事に挑戦していくことも著者のオススメなのだとか。
起業家のようにクリエイティブなエネルギーを持って、まったく異なることを始めてみる。こうした行動を起こす女性は意外に多く、レイト・スターターと呼ばれているのだといいます。
今までの自分を認め、そして今をアップデートして未来に向かう。そんなポジティブなあり方をイタリア女性から学びたいものです。
タイトル: イタリアのマダムが教える 50歳、美しく生きる方法
著者:パトゥリーツィア・ヴァレット
発行:日本文芸社
定価: 1,512円(税込)