自分自身もそうですが、周りの身近な人たちもシンプルに、小さな暮らしを望んでいると耳にすることが増えました。まだ50代半ばなので老後までに時間はあります。けれど実家を片付けようとして苦労した経験がありますので、自分の子供たちには迷惑をかけたくはないと思っています。本当に必要なものだけを持って、不要なものはどんどん手放していく。シンプルに小さな暮らしを心がけています。
*不用品を処分して効果を実感
家庭を持ち子供も生まれると、その成長でどんどん物が増えてきました。結婚10年頃、ご近所のママ友とそんな話をしてフリーマーケットに参加したのです。ビニールシートの上に並べられた不要品は「2つ買うからおまけして」「これ欲しかった」など会話を交わしながら、どんどんと売れていきました。
小学生だった長男は下敷きに当時流行っていた、菓子パンのおまけ「ポケモンシール」を貼り付けて参加。気が付くと息子の周りに人だかりが。よく見てみると、50円、100円と売れているのです。それもお客さんは全て大人。こんなオマケを欲しがる人がいるなんて、小学生の息子に商才を感じたのを覚えています。その時に、家においてあった不用品は必要としている人の手に渡る。どうせいつかは捨てるなら誰かに喜んで貰いたいと思うようになりました。
そして、フリーマーケットが終わってみたら、クローゼットや押入れに空間が生まれ、とてもスッキリと清々しい気持ちになったのでした。売れ上げも結構な額になって驚きました。結局、「もう売る物がない」とういうところまでフリーマーケットで不用品を処分し、その後はむやみに物を増やさない。いらなくなった物は貰ってくれる人がいないか探す、又は、潔く捨てるようになりました。
*高価な不用品ほど買い取りへ
数年前には、クローゼットに眠る貴金属、ブランドバックを買い取り専門店に出しました。丁度市場がブームだったこともあって思いがけず高額で買い取ってもらえました。売るときには「少し勿体ないかな」「二度と買えないかも」と思いましたが、なくても困ることはありませんでした。使わないものは現金化して、新たに欲しい物を買うために活用しようと思いました。
*リアルフリマからネットフリマへ
子供が巣立つようになると、それまで使っていた物の役目も終えます。さすがに捨てるには勿体ない物もあります。特に、娘が学生時代に着た洋服やドレスは新品同様ですが、これから出番はなさそうです。
時代は進んでフリーマーケ―トはリアルからアプリへと若者を中心に移動したようです。写真をとって、サイズや新品でないことなど、品物の状態を明記して出品してみました。そして、どんなものが出回っているのかチェックしてみると、懐かしいレコードや、メーカーのオマケなんかも。SOLDマークがついている商品をみて「こんなものまで売れるのか?」「へえ。欲しい人がいるんだぁ」と驚きました。
去年、息子はご高齢のお客さんから、もう使うことができなくなった釣竿をたくさん頂きました。中には高額な物もあり、釣りが趣味の息子はとても喜んでいました。高齢になると、ケガや病気でそれまでの趣味ができなくなったりします。そういった趣味の物も若い世代での需要もあるのかもと思いました。
*不用品は隠れた資産
家庭に眠る不用品は、隠れた資産だと考えれば、現金化することで処分する気持ちに弾みがつくと思います。自分のお店を持つ感じで丁寧に対応をすれば、きっと取引も成立しやすいのではないでしょうか。あなたも、フリマアプリで出品に挑戦してみませんか。