みなさんは、貯金をしていますか?「家計の金融行動に関する世論調査」(金融広報中央委員会作成)によると、単身世帯における平均貯蓄額は20代で239万円、30代で533万円となっています。しかし、これはあくまで「平均」。それでは、結婚をするときに貯金はいくらあったら良いのでしょうか?今回は、結婚資金に必要な金額について解説していきます。
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結婚式にかかる費用はいくらくらい?
結婚資金について考えるときに外せない項目といえば「結婚式」。一般的に、結婚式にかかる費用はどのくらいでしょうか?
結婚式にかける費用の平均額は?
ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、結婚式にかけるカップルの平均費用は約343.9万円となっています(結婚式・披露宴・結婚パーティのみの費用)。地域や招待人数によって異なります。例えば、首都圏での結婚式の平均費用は374.8万円ですが、北海道の平均費用は221.5万円となっています。祝儀制や会費制など地域によって結婚式の慣習が違いますので、結婚式を考えている方は自分の地域の慣習について調べておきましょう。
結婚式の内容によって費用は変わる
「結婚式」と言っても人により中身は全然違います。例えば挙式のみであれば約30万円のところ、挙式・披露宴にすると約300~350万円になるなど、披露宴の有無、結婚パーティのみといった結婚式自体の形式によって費用が大幅に変わります。また、料理のランク、衣裳の数・種類、演出のこだわりなどによって費用が変化します。挙式についても、キリスト教の式、神前式、人前式など種類がありますので、しっかり話し合って決めましょう。
結婚式は「一生に一度」と思うとオプションをたくさん追加してしまい、結果的に予算をはるかに超えてしまうということも考えられます。「絶対に譲れないポイントは何か」をあらかじめ考えておくことをおすすめします。
結婚資金としていくら貯金すれば安心か?
結婚資金と呼ばれるものの中には結婚式の他に、「婚約指輪」「結婚指輪」「結納」「顔合わせ食事会」「新婚旅行」などがあります。結婚を機に新居に移る人は「引越し費用」も追加されるでしょう。婚約から結婚に至るまでどのようなことを行うか、2人できちんと話し合っておきましょう。
結婚資金はどのくらい必要?
それでは、結婚資金に関係する項目についてどのくらいの費用がかかるのか目安をご紹介します。
これらを全て足してみると、約400~470万円となります。「こんなに必要なの?」と驚いてしまった方がいるかもしれません。しかし実際は、結婚式や結婚パーティであればご祝儀や会費を頂きますし、両家の親から援助を受けている方が多くいます。そのことを考えると、実際に自分たちで準備する結婚資金としては約250~300万円といえるでしょう。
貯金100万円でも大丈夫?
両家の考え方によっては結納が行われなかったり、結婚する2人の考えとして「婚約指輪は買わずに結婚指輪だけ」という方もいたりするでしょう。また、新婚旅行も行先や期間によって費用が大幅に変わります。このように何を取捨選択するかによって結婚資金の中身が異なりますので、費用を抑えることができます。したがって、貯金100万円という予算でも間に合うかもしれません。結婚する当事者2人だけでなく、両家のご両親ともよく話し合って決めましょう。
結婚後も夫婦で協力して貯金しよう!
結婚はゴールではありません。むしろ、夫婦として共に暮らしていくスタートといえるでしょう。これから子どもが生まれれば生活費が変動し教育費が必要となり、マイホームを購入しようと思ったらある程度の資金が必要になります。このように、環境が変化すれば必要なお金も変化していくでしょう。
夫婦として暮らしていく中で、楽しいこと・嬉しいことだけでなく想定外の苦しいことが起こるかもしれません。結婚資金で終わらせずに、結婚後も夫婦で協力しながら節約もしつつ、貯金をしていきましょう。