株価下落のスルガ銀行、今後はどうなる?

2018年11月23日

スルガ銀行の将来はどうなる?

スルガ銀行の不正融資が報道され、不動産投資をしていた投資家だけでなく、一般の方にもスルガ銀行の名前が知られるようになりました。
金融機関であるスルガ銀行が不正な融資に一部加担していた可能性があるという事件は、他の金融機関に対しても影響がでてくるのではないでしょうか?
今回は、不正融資が報道されてしまった結果、今後、スルガ銀行がどう変化していくのかをまとめていきます。

スルガ銀行とは

そもそもスルガ銀行がどんな銀行なのかを説明していきます。
簡単にいうと、銀行の中でも審査が早く、幅広いエリアを扱っていた為、特に不動産投資を検討しているサラリーマンに人気が高かったです。そして、その分、他の銀行に比べて金利が高かったので、高い利回りを狙える不動産投資の融資ができる事を前提に利用していた投資家の方が多かったと思われます。
通常、融資の審査には2週間から1ヶ月以上かかるのが一般的ですが、スルガ銀行は1週間から2週間ほどで審査が出ていました。その為、スピードが重要な不動産投資においては人気の高い銀行でした。
金利は高いというデメリットはありますが、融資スピードも速くほぼ全国に展開していたスルガ銀行は不動産投資家にとって重要な銀行の1つだったといえるでしょう。

スルガ銀行の不正融資事件って何?

スルガ銀行が一気に信用を失ってしまった事件が、シェアハウスにおける不正融資の事件になります。
女性向けシェアハウスに対して投資を希望していた投資家に対して、借入希望者の提出書類に不正がある事を知りつつも融資をしていたという報道がされています。
今回の事件が明るみになったきっかけは、女性向けシェアハウスのメーカーであるスマートデイズが破たんしてしまった事があります。スマートデイズはシェアハウスを購入した投資家とサブリース契約という家賃収入を一定額保証する契約を結んでいました。その為、投資家は一定額の家賃収入が入り、きちんと返済をできていれば、特に問題にならなかったと思われます。
ですが、そのサブリース契約を結んでいたスマートデイズが破綻したことをきっかけに、サブリース契約がなくなり、賃貸で貸そうにも不動産価値が融資金額に対して低い物件が多かった為、家賃収入が激減し、多くの投資家の返済が滞ってしまい、結果的に、スルガ銀行の融資に問題があったのではないか。という事から、今回の事件発覚に繋がってしまいました。

スルガ銀行の今後の影響はどうなる?

今回、非常に悪いイメージを世間に与えてしまったスルガ銀行ですが、今後は事業もかなり制限された上で、苦しい時期に突入する可能性が高いでしょう。

審査のスピード感、広いエリアという特徴が活かせない

スルガ銀行の融資において、審査を厳しくする可能性は非常に高いでしょう。そうなると、必然的に審査に時間がかかりますので、他の金融機関と同様に、2週間から4週間という日数が必要になると思われます。
そうなるとスルガ銀行の魅力が1つ減ってしまうので、他の銀行に流れてしまう投資家も増えるのではないでしょうか。
また、事業拡大も難しい事から、今までは対応できていたような地方エリアでの融資が難しくなるかもしれません。支店の無いような遠方を取り扱うのは時間も手間も、費用もかかるでしょうから、そういった部分から引き締めを行っていくのではないかと考えられます。

融資金利が下がる可能性がある

上記の理由から他の金融機関に対しての優位性が下がります。そうなると、高い金利を維持したままでは、融資をしたいという投資家を集めるのが難しくなるでしょう。そもそも、不正融資を行っていた金融機関という事で、健全な投資家は損をしていなくても離れていってしまう可能性があります。結果的に、競争力を維持する為に、金利を下げるという措置が行われる可能性はあるでしょう。

まとめ

スルガ銀行は、不動産投資に対しての融資を中心に、大きな影響力を持っていました。しかし、今回の不正融資の事件をきっかけに苦しい時期に突入していく事は間違いないでしょう。
スルガ銀行だけでなく、不動産投資を検討していたサラリーマンや、他の不動産投資への融資を積極的に行っていた金融機関にも影響がでる可能性は高いです。スルガ銀行が今後、どのような対応で信用回復に努めていくか、今後も目が離せない状況であるといえるでしょう。
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この記事のライター

岩ちゃん

金融業界を経て、現在は不動産業界にて仕事をしております。
不動産業界の事を分かり易くお伝えできるように執筆に励んでおります。

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