
うつ病などの精神的な病気を患い、お金のことで悩んでいませんか?私も23歳のころにストレスが重なり、うつ病となった経験があります。休職期間中お金が減っていく現実、働きたくても働けない自分自身と向き合う日々、これには相当辛いものがありました。
一方、この期間で『お金』について気づけたことが多数ありました。お金は人生を豊かにする手段でしかないこと、無理してたくさん稼ぐ必要はないこと、健康はお金よりも大切だということ。
お金の本質を学び、自分の人生にとって大切なものは何かと向き合ったことで、いまはたくさんお金がなくても幸せに暮らしていけるようになりました。
この記事は、いくら貯金があろうと不安が尽きない方、早く働かなくちゃいけないと焦っている方、お金と上手につきあっていきたいと考えている方におすすめです。ぜひ最後までご覧ください。
うつ病になって気づいた『お金』との上手な付き合い方
お金は人生を豊かにする手段でしかない
うつ病になってから、お金は人生を豊かにする手段でしかないと気づきました。お金はなにかと交換して初めて価値が生まれるもの。お金は使わなければただの紙でしかありません。
それにもかかわらず、うつ病になるまでの私は目的もなくお金を眠らせ続けていました。将来の漠然とした不安から、”今”と向き合わず”未来”にお金を残し続けていたのです。
それが一概に悪いことだとは思いませんが、いくら貯金をしても不安は消えませんでした。結局いざというときにどの程度お金が必要かを把握せずにいたからです。
『今やりたいことを我慢してまで節約してお金を貯める必要があるのだろうか?貯金はなんのためにするのだろうか?』
自分が「死」を意識するようになったとき、そんなことを考えるようにもなりました。結局死後の世界にお金を持っていけないにも関わらず、なぜ貯金をし続けて”今”を生きていないのだろうと。
一生は今の積み重ねにも関わらず、未来に必要以上の不安をおぼえていました。『お金は上手に使いつつ、必要な分だけ貯める』、このほうが健全だと今は考えています。
必要以上にたくさん稼ぐ必要はない
昔はたくさん稼がないといけないとか、正社員でないといけないとか、そんな世間の風潮に流された価値観をもっていました。しかし、身体に鞭をうってまで仕事をしていた社会人時代は心底辛かったです。
現在は会社に属さずフリーランスとして、毎月6万円程度の生活費で暮らしています。人によってはこの生活が『不幸』と思うかもしれません。しかし、人間関係や過剰業務のストレスから抜け出した私自身は、足るを知る生活で元気に幸せに暮らせています。
人によって幸せを感じる瞬間は異なりますよね。私の場合は自身が健康で、大切な人が周囲にいて、美味しいご飯が毎日食べられれば幸せです。そのために必要な金額が毎月6万円だったので、それだけ稼げばOKという生き方をしています。
あなたは『自分が幸せを感じるのはどんな時か』、『生きていくために必要な最低金額はどの程度か』、考えたことはありますか?たくさんの物がなくとも、正社員でなくとも、幸せに暮らすことは十分可能ですよ。
健康はお金よりも大切
人生で重要視すべき要素の上位に『健康』という概念が昔はありませんでした。心身ともに幼いころからずっと健康だった自分には、健康であることがどれだけ幸せなことかよく分かっていなかったのです。
しかしうつ病となり、何もできない状態で部屋に引きこもる生活を約半年続けたことで、人生で何より大切にすべきは健康だと実感しました。どれだけお金があっても自由に動ける身体や活力あふれる心がなければ、お金を使うことすらできなかったからです。
心身共に健康でなければ、お金を生み出すパワーもでません。「早く働かなくちゃ」「頑張らなくちゃ」と考えている方も、まずは自分自身を大切にしてあげてください。
健康な心身はあなたの財産です。ゆっくりと休むことで心のエネルギーも回復していくので、焦らず過ごしてみてください。
まとめ
うつ病を患ったことで、私の価値観は大きく変わりました。特にお金については、執着を手放し上手に付き合えるようになったと感じています。なぜお金と上手に付き合えるようになったかというと、以下の3点に気づけたからです。
・お金は人生を豊かにする手段でしかない
・自分にとって必要な金額を稼げばいい
・お金よりも健康(自分自身)が大切
「お金があれば幸せだ」「貯金はあればあるほどいい」、そういった考えが抜け、今はフラットにお金と向き合えています。
お金はいざというときあなたを助けてくれる強い味方です。一方、お金に振り回されてしまうと”今”を大切にできなくもなります。
この記事を読んだあなたが少しでもお金の呪縛から抜け出し、お金と上手に向き合えるようになることを心から願っています。