
自分に合った資産運用や投資のやり方は、ステップ①〜④の段階を踏んで、経験を積み、身をもって覚えていくべきと考えています。
投資法を考えるための4つのステージ
まずは、ステップ①「自分への投資を行うステージ」です。
この段階にいる人は、「お金の教養」についてはまだ未熟です。新聞や経済誌、ビジネス書を読む、セミナーや勉強会に参加するなど、自己投資を最優先させましょう。
「お金の教養」が身についたら、ステップ②「得意分野を見つけるステージ」に移ります。得意分野を見つける方法は2つです。
まずは、「仕事柄、世界経済に詳しい」などビジネス分野で関わりのあるものや、自分が好きだ・興味関心があると感じているものと照らし合わせること。
もう1つは、実際に運用をしてみること。この場合は、最低限の額でかまいません。まだ得意分野を見定めている段階なので、たとえば投資信託であれば1万円の商品、為替取引であれば10万円で十分。実際の運用を肌で感じましょう。
得意分野がわかったら、次はステップ③「得意なところに集中投資するステージ」に入ります。「はじめはリスクの少ないところで運用しよう」という意見もありますが、実はそれだといつまで経っても〝実践力〟が身につきません。
分野を狭めることにより、専門知識や判断力は一気に増していきます。誰にも負けない分野をつくり、集中投資することで、リスクを小さくするのです。
集中投資によってある程度の資産を築くことができたら、ステップ④「資産を分散させるステージ」に入ります。
資産が増えてくると、今度は反対に集中投資によるリスクが高まってきます。専門知識をいくら携えても、誰にも予想できないようなことが起きるからです。
得意な分野への投資を半分にし、残りの半分を次の投資に充てるようにしましょう。やるべきなのは、次の得意分野を見つけ出すことです。
その後は、最初の集中投資と同じ手順を踏みます。そのようにして徐々に分散投資へと移行していきましょう。
入社時は広く学び、自分の得意分野を見つけよう
「どのタイミングで何をするか」という行動計画は、事前に立てよう。そこでは、いかに効率よくできるかという視点が大切です。